ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序を見た

初号機

映画を観にいけるような身分ではないのに、昨日エヴァンゲリオンの新劇場版を観に行ってしまいました。夕方頃にN氏(高校時代のテニス部部長)と電話していたら「観にいっちゃうー?」みたいなノリになって、そのまま行ってしまった・・・。
池袋のシネマサンシャイン(おでこサンシャインではない)のレイトショーで観ました。


最初にエヴァンゲリオンを観たのは小学校低学年の頃だった気がします。テレビっ子だったので、学校から帰った後6時台のアニメはよく観てたんですよね。しかし低学年の脳みそにはイミフな内容でした。ミサトさんと加持さんのラブホシーンが超エロい事だけはかなり理解できましたが。
一番違和感覚えたのが「瞬間、心、重ねて」で、アスカとシンジが音楽に合わせてイスラフェルを倒す回で、画面隅に出る残り何秒みたいな数字の意味が把握できておらず、更にロボット(というイメージがあった)が気持ち悪いくらい滑らかに動きながら戦っているのが当時の僕には全くカッコ良く映りませんでした。ロボットならもっと熱血しながら無駄な動きしてカッコよく倒せよと・・・小学生だったのでここまで意識的に考えていませんが、深層意識は多分こんな感じだったのでしょう。


高校3年の夏休み明けくらい?に友人にビデオを借りて2回目のエヴァ観賞を行いました。高校3年なので細かい解釈は抜きにすると、流石に内容は理解できました。
感想としては「シンジ君はウジウジしていないで、もう少しシャキッとするべきだ!」とか思いました。主人公として非常にカッコ悪いと思いました。お前はエヴァに乗れるくせに何をウジウジしてるんだ!俺なんかお前ほどのとりえもねーよw乗りたくねーならさっさとやめればいい!とか思ってました。


で、大学1年でエヴァのパチンコが流行った時に、パチンコでハマった友達がDVDを借りてきて3度目の観賞。高校の時と感想はあまりかわりませんでしたが、若干シンジ君の内面描写を深く考察したりしました。寮の先輩が、シンジの言う「希望」と川澄舞Kanon)の言う「希望」は同じものを指してるとか言ってて「あー成程」とか感心したりしていました。


で、今回観てみた感想「シンジ君可哀想・・・」
まだ映画は序盤とはいえ、高校の時の感想と180度反対のものになるとは思いませんでした。
映画は結構駆け足で話が展開したので、シンジ君が様々なキャラクターに叱咤されるペースも速い速い。
映画くらいの速さになってようやく僕にはシンジ君の可哀想な姿が見えてきました。あと、シンジ君自身のダメな部分の描写がかなりカットされていたので、可哀想な部分が浮き彫りになっていたような気がします。


可哀想な部分
鄯)最初の戦闘後、エヴァに乗っていただけなのにトウジにブン殴られる
鄱)2回目の戦闘後、ミサトさんの命令を無視したとはいえ、勝ったのにミサトさんからはただ叱咤のみ
鄴)家出を図ろうとしたら、道が崩れていて逃げ場がなかった
鄽)ゲンドウの事を信じられないと言ったら、なぜか綾波にぶたれる(不意打ち)


シンジの側にも、これらの仕打ちを受ける原因はありますが、中学生にね、これはキツイでしょ・・・。
僕が中学生なら、人生やめたいと思いますよ。もっと子供の気持ちを考えてやるべきです。これは大人を諭すためのアニメでもあるんじゃないかとさえ思いました。
子供の頃というか、高校の頃はシンジと自分を比較して評価していましたが、大人の視点からシンジをみてやれるようになった自分は成長したもんだと思ったりしています(ほざけ!と思って下さい)。僕はずっとガキのままでした。


映像的な部分は背景をメインに言うまでもなく美しくなっていました。あとプログレッシヴナイフのデザインとかが変わったかな?元はカッターみたいなデザインだった気がしますが、新しいのはかなりカッコよくなってました。


話はほぼアニメ版の焼き直しだったのですが、ところどころ微妙に変わっていて、今後それが効いてくると思われるので「ヤシマ作戦までは話知ってるし、観なくていーや」とか言わず、見に行く事をお勧めします。