馬車道へ行った

先輩の頼みで小田急多摩センターから歩いて15分くらいのところにある馬車道にいきました。
先輩の目的は制服を堪能すること。
馬車道は明治、大正期の女学生をイメージした制服で有名です。
入ったら「いらっしゃいませー」となにやら赤い制服の人が出てきた。
それが僕の笑い地獄の始まりでした・・・。
その赤い制服の人、リーダーのようだったのですが、どう見てもおばさん。
席についた後、先輩が「くそっ、ジコ坊じゃねぇかよ。」と言うのです。
ジコ坊とは、もののけ姫に出てくる赤い唐傘を持って、赤い頭巾を被った坊主。
先輩は馬車道のおばさんにそれを重ねたらしい。
そのおばさんが僕らのテーブルの専属のようになってしまって毎回来ます。
先輩は、おばさんが去る度に「ジコ坊はいいから、俺に大正浪漫を見せてくれよぉ。」みたいな事を呟いている。
本当に悔しそうな顔で。
それが妙に面白かった。
途中、先輩がトイレに行ってくると言いながら、トイレには行かず、あからさまに店内を一周歩いて帰って来た。
それにも笑ったのですが、先輩は合計3回それを繰り返しました。
そのクソ度胸には感心さえしてしまいました。
帰って来た先輩は「トイレのところに写真が飾ってあったんだけど、一人ジコ坊みたいのがいたぜ。☆武士も見てこいよ。」と言ってきた。
見に行ったら、本当に一人芸者さんみたいな女の人の写真が飾ってあった。
でも、ジコ坊じゃねぇだろ。。。
少しして、近くにサラリーマン風の男の人達が座った。
その男の人達の会話が聞こえたのですが、絶句。
「〜さんは一度ここを辞めて、また戻って来たんだよ。」とか、何故か馬車道の人事を把握していた。
関係者のようには見えなかったから、相当通いつめている人達に違いなかった。
マニアっているんだなぁととても驚いた。
料理は僕がたまに行く、寮の近くのロイヤルホストより美味しかったです。
食べ終わってから先輩の授業が始まるまで、そこで勉強でもしようと思っていたのですが、ランチタイムになると意外と沢山のお客さんが来たので断念。
近くのスタバに場所を移したのですが、なんだか哲学談義に花が咲いてしまって、全然法律の勉強が出来なかった。
隣に座ってきたギャル上がりのOLのような4人組に明らかに奇異な目で見られたのが痛かった。
その人たちも「〜ちゃんがさー、別に好きでもなかった男に公園に呼び出されてー、行ったら無理やり胸揉まれてー、それから付き合い出したんだってさー」とか、どうでもいい恋愛話をしていたのでおあいこだと思いました。