万博へ行ってきました

三日間愛知県に滞在して、そのうち二日は万博へ行って、一日は愛知の観光をしました。
東京から夜行バスで向こうへ行ったのですが、非常に疲れました。寝られません。揺れるし、運転手によっては運転が酷い場合もあって、バスは止めた方がいいという教訓が僕の中に残りました。想像はしていましたが…。
一日目は万博八草駅に六時半頃について、おそらく始発であろうリニモに乗りました。始発に乗れてラッキーと思っていた矢先、万博会場駅に到着寸前のリニモからは会場北口に並ぶ人の長蛇の列が見えて絶句!!
到着したらみんな我先にと走って駅を出ていた光景はコミケの始発電車の状況と似ていて笑いました。
僕達も列に並ぼうと思ったのですが、当日交換用のチケットを交換してくれる窓口が開くのが八時だというのを聞いて絶望した後、八時まで待って交換しました。
北口は無理だと判断した僕達は、大博打を打って東口へダッシュしました。
意外と知られていない東口は、並ぶ人が少ないと聞いたことがあったからです。
15分くらいかけて東口へ移動した僕達はびっくり!!
北口の半分も並んでいないじゃないですか!!博打に勝利しました。しかし時は既に八時半。企業の最初の整理券を貰えるような時間ではありませんでした。
九時に開場して入れたのは九時半くらいでしょうか。
まずは、夢みる山というパビリオンの「めざめの方舟」という押井守さんのプロデュースしたアトラクションへ行き、15分くらい並んで整理券ををゲットしました。時間は11時半からなので、それまではグローバルコモンへ。
グローバルコモンの最初は中央アジア共同館へ行きました。
中央アジアあふがにすタンを読んだので行きたいと思っていました。
カザフスタンキルギスタンタジキスタンウズベキスタンの順で回りました。
カザフスタンソ連の一部であった時代に人類初の有人宇宙飛行に成功したヴォストーク一号を打ち上げた地であるなどの展示や、ユルタというゲルのような遊牧民のテントの展示がありました。あとは、FFに出てきそうな装飾品や、武具の展示が目を引きました。
キルギスタンは万博で見た中では一番質素な展示で、説明用のパネルと採取される鉱石、少々の民芸品が展示されていました。パネルにはテープの文字が貼られていて、ところどころはがれていたり、斜めになっていたり、句読点の位置がずれていたりして、なんだかキルギスの人が一生懸命日本語を学んでなんとか展示するくらいまで持ってきたという感じでした。お金がなかったのかな…?地震が多くて、震度が強いものも多いと書いてありました。
タジキスタンは自国の記念コインや鉱石、13メートルもある巨大な涅槃仏が展示されていました。説明用の文字が日本語ではなく英語のところがあり、読むのが面倒になり飛ばしました。全体的に中央アジアの中においてはお金をかけているような印象がありました。
ウズベキスタンは色々な木の実、資源、民芸品が展示してありました。アフガニスたんでは自らを中央アジアの盟主とするみたいな事が書かれていたのですが、展示からはそのような印象は受けませんでした。他の中央アジアの国と違い、展示されていたパネルに美しいビルが映ってはいましたが、中央アジアを構成するごく普通の国って感じでした。
次にモンゴル館へ行きました。モンゴル館の最初には発掘された毛サイの骨格標本が展示されていて、これがすごくかっこよかったです!それとサウロロフスの頭部の骨格標本ですね、これもかっこよかったです。あとはゲルの展示とか、民芸品がありました。モンゴル相撲の様子が映像で流れていて、プロレスと相撲を足して二で割ったような印象をうけました。岩塩の販売も行っていました。
次に、パキスタン館へ行きました。パキスタン館にはアニメ「ジャングルで行こう」でお父さんがジャングルから持って帰ってきた神像に似た像がいくつも展示されていて、笑ってしまいました。おなじみ仏陀の苦行の様子を表した像も展示されていました。
次は最初に整理券を入手していた夢みる山の「めざめの方舟」へ。
オフィシャルガイドブックには「壁や天井にも、大自然や動植物の数百に及ぶシーンが広がり、音響との組み合わせで人間の感覚に直接訴え、地球環境への「めざめ」を誘います。」「会期中二ヶ月ごとにテーマが「逭鰉(しょうほう)−水の記憶」「百禽(ひゃっきん)−時を渡る」「狗奴(くぬ)−未生(みしょう)の記憶」へと変わり、床面映像の周囲を埋める擬人群像も「魚」「鳥」「犬」と変化する」と書いてあり、僕の行った時期は」「狗奴(くぬ)−未生(みしょう)の記憶」でした。
体感した感想を正直に申しますと、
意味が全くわからねぇ…
といったところです。最初から最後まで集中してメッセージを受け取ろうと努力したのですが、地球環境への「めざめ」は全く誘われませんでした。変な宗教の作成した映像みたいな感じです。周りの人も同様にチンプンカンプンな顔をしながら退場していました。パンフレットでも売っていて、その中でそれぞれの映像にこめた思いを説明してもらえればいいのですが、パンフレットは売っていませんでした。ストーリーのあるアニメと違い、このような展示の場合僕は、映像の迫力とか、演出とかだけじゃなくて、メッセージが痛烈に伝わってこないと満足できないので納得いきませんでした。自分の力不足なのかも知れませんが、それにしても分かっていない人が多すぎる。残念。
次はトヨタ館に行きました。観るために3時間くらい並んだと思います。でも、友達と会話したり、遊んだりしていたらすぐに時間が経ちました。トヨタ館では「動くことは自由であること、動くことは生きること」をテーマにしたショーをしてくれました。先ほどのめざめの方舟と違い、ショーの中の時系列や、それぞれのシーンの持つメッセージが非常にはっきりしていて、観る者を引き込みます。飽きずに最後まで楽しめました。終わった後に購入したパンフレットには僕の感じたほぼそのままの事が記載されており、納得しました。一番よかったシーンは人間とi-Unitの接触により自然が生まれるシーンですね。
その次は、カナダ館へ。カナダ館ではコンセプトの分からないままカナダの自然や、人間が次々映る映像を見せられ、メッセージという点では意味がよく分かりませんでした。映像の中に数人の人間が登場していたので、もしかしたらカナダの自然のイメージ映像にカナダの有名人の紹介をくっつけた映像じゃないのかなぁなんて考えていたのですが、出口のところにあった説明で、映像の中の人物が有名な人たちであることが発覚してようやく内容に納得できました。あれならまず映像のコンセプトを上映前に説明すべきでしたね。
最後に国連館へ。世界中の様々な問題を写真によって語りかける展示や、映像によって世界の自然と環境問題を語る展示、人の体に起こっている危機を展示するWHO的な展示がありました。セルフテストで内臓脂肪が着き過ぎていないか診断できるものがあったのですが、友達が一人引っかかって微妙にショックを受けていました。
一日目はこれで時間になってしまい終わりにしました。
帰りは宿までタクシーで行ったのですが、運転手の方がマジで丁寧な方で、助手席で寝ようとしている僕にひたすら話しかけてきました。普段なら嬉しいのですが、ホント寝たかったですよ。。。