K

Kって、アーティストの方じゃなくて、BUMP OF CHICKENの曲のタイトルです。
THE LIVING DEADというアルバムに入ってます。

THE LIVING DEAD

THE LIVING DEAD

これすっごくいいですよ。特に歌詞が。
物語風に展開していくのですが、感動してしまいました。
絵描きと黒猫の友情の物語です。
内容を述べます。
いつもいじめられている黒猫がいました。それを若い絵描きが拾います。
「今晩は、素敵なおチビさん、僕らよく似てる」と言って。
黒猫はいつもいじめられていたために、絵描きの優しさが信じられずに逃げてしまいます。でも、絵描きはどこまでも追いかけました。
そして、彼らは一緒に暮らすようになります。
絵描きは黒猫に「ホーリーナイト(holy night)」という名前をあげます。
絵描きは売れないにも拘わらず、黒猫の絵だけを描き続けました。
そのようにして仲良く暮らしていたのですが、ある日、絵描きが貧しさに倒れてしまいます。
彼は最後の手紙を書きこう言いました。
「走って走ってこいつを届けてくれ、夢を見て飛び出した僕の帰りを待つ恋人へ」
いつも自分だけを書いてくれた絵描きの願いを叶えるべく、黒猫は雪の降る山道を絵描きの恋人の家へと走ります。手紙を口に銜えて。
途中「悪魔の使者だ!」と言って子どもに石を投げられても、
黒猫は「何とでも呼ぶがいいさ、俺には消えない名前がある、
忌み嫌われてきた俺にも意味があるとするなら、この日のタメに生まれてきたんだろう、どこまでも走るよ」と走り続け、傷だらけになりながら、手足を引き摺り、絵描きの恋人の家へ辿り着きます。
そして、力尽きます。
その手紙を読んだ恋人は黒猫の名前にアルファベットを一つ加えてを庭に埋めてあげました。
聖なる騎士(holy knight)を埋めてあげました。

これで良さが伝わったかは分からないのですが、聴けば分かると思います。

もう文学ですね。
藤原基央さん、やるな。