右上にJAniCAのバナーを貼り付けた

労働環境の劣悪なアニメ制作業界。JAniCはその体質改善を図るべく芦田豊雄さんが中心になって組織された団体です。
芦田さんについてはこちら
昨日ようやくオトナアニメVol5に目を通し終わって、その中の記事でこの団体が最近組織された事を知りました。
アニメが好きな人ならアニメータさんの労働環境の悪さには危機感を抱いているはず。流石に時給500円では生活してゆくこと自体が困難を極めるので、いくら夢があってもアニメータという職業を選ぶのに躊躇しますし、仮にアニメータになったとしても職を離れる人が続出で、良いアニメータは育ち難いでしょう。仮に中国や韓国が時給1000円出してくれるなら、そっちの仕事をした方がマシなわけで、日本のアニメータさんが海外に流出する危険性がありますし、日本でアニメータが育たなければ海外発注に頼ることになって、日本のお家芸で産業の空洞化が起こることになります。現在みたいな状況は何としても変えるべきだと思います。こういう団体がこれまで無かったのが不思議なくらい。
JAniCAの理念とか具体的な方針は、サイトの提案書に書いてありますのでそちらの方を。


この団体はアニメータと演出家を対象にした団体で、僕が関与する余地は無いわけですが、団体の存在が社会に認知されて少しでも多くの支持が得られるように、現状を憂うアニオタの1人としてバナーを貼り付けさせて頂きました。こういう動きが起きていることを知らない人の方が圧倒的に多いんじゃないでしょうか(僕もこの記事を読むまで全然知りませんでしたし)。


仮に活動が上手くいくようになったとして、よく言われるのが、安定した後3代目から当初の理念を忘れて団体が腐り始める(利権を貪るための活動をするようになる)ということですよね。・・・そうならない事を期待しています。


オトナアニメの芦田さんのインタヴュを読んでいて印象的だった件がありました。

―――「作画崩壊」という四文字熟語が普通にファンのあいだで言われるような事態になってますよね。


芦田:崩壊ってことはその前提として多少マシなものがあったっていうこと?最初っから酷いでしょ。

崩壊崩壊と僕らは良く言いますけど、プロはこう見ているんですね(全部でないにしろ)・・・(苦笑)


オトナアニメVol.5 (洋泉社MOOK)

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