G対策本部は今日も。。。

昨日の衝撃があってから、
少年はGの恐怖で眠ることが出来なかった。
このままでは、精神的苦痛にやられてやがては廃人となってしまう。
このどこに潜むかも分からない恐怖は、ベトナム戦争の米軍のそれを彷彿させる。
少年は今日、その恐怖を断ち切るため、殲滅戦に総力を挙げる事を決心した。


まず、少年の兵器をおさらいしよう。
少年は以前、3つの兵器を購入していた。
①ゴキジェットプロ(銃器)
②コンバット(設置兵器)
③ゴキアース(毒ガス)
これらは、基地にGが進入してしまった後に使用する兵器で、Gの進入を防ぐことは出来ない。
したがって、少年はこれらに加え、新たに4つの材料を購入し、基地を要塞へと仕立て上げた。
購入したのは以下のものである。
①両面テープ(超強力タイプ)
②厚さ1センチほどのマット
③ガムテープ
④食器を洗う時に使うスポンジ
まず、少年はこのうち①と②を使い、ドアの下の隙間を埋めることを試みた。
ドアの横幅を計り、マットをその長さに切り出す。
そして、ドアが閉じた時に真下になる位置に両面テープを貼り、先ほど切り出したマットを貼り付けた。
これで完全にドアの下の隙間が埋まった。
我ながら丁度よい厚さのマットを選択したなと思った。
次に、④の外側を覆うネットだけをテレホンカード大に切った。
中に入っているスポンジに興味は無い。
外にあるエアコンの排水口に③を使ってネットを装着。
これは、エアコンの排水口から進入するケースがあると前に読んだからである。
これでGが絶対に進入できない要塞が出来上がった。
そして、そこに少年はとどめのゴキアースを焚いた。
内に潜むかもしれないGを一掃するためである。
3時間ほど外をぶらつき、帰ってくると、これまで感じたヤツらの気がなくなっていた。
「G敗れたり」である。
チャバネよ、クロゴキよ、君たちの生まれの不幸を呪え。
合掌。


少年は今夜、昨日の分までぐっすりと寝る予定である。