ひとつ前の寮のこと

前に僕が住んでいた寮は、このブログにも散々書いている通り、体育会系を間違えたようなノリの所でした。
夜中に騒ぐのは日常茶飯事。
寮内でロケット花火を飛ばすわ、管理人室にトマトを投げ込むわ、管理人さんの家の壁に立ちションするわ、と普通には体験しえないことが当然の如く起きました。
また、寮生の指導にかこつけて、人権侵害スレスレか、実際に侵害してしまっているような行事がいくつかありました。
そのため、管理人さんはノイローゼになって、寮を出て行ってしまい、寮には管理人さんがいない時期がありました。
ところが昨日、寮に住む先輩と電話で話したところ、新たな管理人さんが入ったとの事。
前回の管理人さんは少し難しく考え過ぎるところがあったようで、着任から3ヶ月余りで辞めてしまったので、今度の管理人さんは多少楽観的であることを期待します。
もしくは、どんなにひどい出来事にも耐えうる精神の持ち主であることを期待します。
そうでなければ、また数ヶ月で辞めてしまうことでしょう。
それと、前回の管理人さんは管理人という職業を甘く見すぎている感じがあったので、仕事というものを舐めない管理人さんであってくれればと思います。


こういう寮の事態を主に引き起こしているのは「自治会」という組織です。
自治会の本来の務めは、管理人さんや県に抑圧されてしまう寮生を代表して、寮生としての権利を主張し、既存の権利を保護したり、新たな権利を勝ち取ることだったり、寮生自身で風紀の乱れを正したりすることだったはずです(文献が存在するわけではないのですが)。
しかし、現在それとは正反対の働き、もしくは行過ぎた活動をしてしまっています。
それを憂慮して、僕が2年生になるころ、寮内で自治会の「規約作成委員」というものが発足しました。発案者は僕の先輩で、各学年から1名ずつ法に通ずる者が参加しました(当時の3年生は規約作成委員以外にも助っ人が2人いた)。


自治会規約というものは、表面的には自治会の活動に根拠(お墨付き)を与えるという目的のために作成していました。そうでないと自治会から規約制定の承諾が得られなかったからです。しかし、実際は自治会の活動を規約で抑えつけることが目的でした。
ならばどのような条文を作成すればよいか。
文面上明らかに自治会の活動を抑えているようなものは、認めてもらえないに決まっています。そこで、条文の解釈の幅を広めるために抽象的に作成するという方法がとられました。
もちろん、作成委員で判断して問題のない自治会の活動については、完全に肯定して条文が作られました。
草案の作成は1人の先輩が担当し、その草案をあれやこれやと中立的な目線から添削していく作業が続けられました。17条の憲法にあやかって17条で纏められました。
そこには、いくつか新たな制度を導入したのですが、どうにか総会(寮生の決議機関)で承認されました。


この規約を盾に後の寮生たちが自治会に主張してくれればいいのですが…。
新たに導入した制度に僕らが託した希望を読み取ってくれるかが問題です。
一見したら、別の趣旨の制度と見せかけつつ、実は自治会を骨抜きにしてしまうような巧妙な条文も入っているので、大いに活用して貰いたいところです。
新しい管理人さんもそれに気づいてくれるかどうか。。
しかし、寮の体制は自治会にばれないように、徐々に変えていって欲しいところです。
何世代かかかるかもしれませんが、率先して活動して下さいね、A-boyさん。
規約作成委員が寮に1人残っています。その人に聞いてみたりして下さい。

これ、書いちゃってよかったのかなぁ。バレたらやばいな。