機動戦士ガンダム THE ORIGIN 〜シャア・セイラ編〜

僕は少し前から機動戦士ガンダム THE ORIGINを古本で集めています。あと8巻だけで、とりあえず最新巻まで全てが揃います。
ガンダムについては総集編である「特別編」のⅠ〜Ⅲを観ただけなので、結構端折った話しか知りません(本筋は理解出来ましたし、重要なシーンは網羅していると思います)。それなので、単行本で補完しようと思って買い始めました。
この単行本、9巻以降がとても読まされました。7巻までも面白かったのですが、9巻以降には依存する程度の面白さがあります(あくまで僕の主観ですが)。
9、10巻ではシャア(キャスバル)とその妹セイラ(アルテイシア)が、ザビ家から逃れるために逃避行する姿が、11、12巻ではシャアがザビ家に復讐するためにジオンの士官学校に入学してから(入学までの話は10巻)の話が描かれています。
僕が一番惹かれたのは、シャア(キャスバル)の強さですか。
強いといっても、主に精神的な強さに惹かれました。どんな状況に置かれても絶対に諦めない態度、その汚さ、狡猾さなんかがカッコ良く見えました。このように書くと、汚さとか狡猾さに惹かれるのは可笑しいぜなどと思われるかもしれませんが、それは対象がシャアであるから惹かれるのかもしれません。僕も漠然とカッコ良いと思ってしまっていて、理由が分かりません。
それに、作画は安彦良和さんがなさっているのですが、スピード感や迫力が求められるシーンをとても上手く描いていると思います。絵コンテのような感じも少しありますが、全然問題ないと思います。大体4、5ヶ月に一度のペースで単行本が出ているみたいですが、次が待ち遠しい。
これは一読の価値あります。僕は個人的に厳しめに作品を評価すると思うのですが、この作品、既に僕のバイブルに登録しました。愛蔵版もお金が出来たら買いたいですね。

機動戦士ガンダム THE ORIGIN(9) (カドカワコミックスAエース)

機動戦士ガンダム THE ORIGIN(9) (カドカワコミックスAエース)