NANA1〜12巻を読んだ
〜〜以下ネタバレ含みます!!〜〜
NANAの1巻〜12巻を読みました。現在13巻まで出ているのですが、借りられたのが12巻までだったのでまだ13巻は読んでいません。
読もうと思った動機は、やはり流行っているからですね。
映画化もされたし、NANA人気に便乗してParadise Kissがアニメ化されますし、ここまで大衆を惹きつけるNANAとはいかなるものか知りたいと思いました。
読んでみたところ、なんだか、少年誌で言うといちご100%とかの少女漫画版みたいな印象を受けました(NANA好きな人ゴメンナサイ)。
主人公は大崎ナナ(ナナ)、小松奈々(ハチ)ですが、ハチが気の多い女で、色んな男を同じように好きになってしまう。それで、本人的にも辛い思いをするのだが、周りの男はもっと辛い思いをする。少年誌だと主人公が男になって同じようなことがコメディータッチで描かれるが、少女漫画なので、かなりリアルにシリアスに描かれている。これが物語の第一の主軸、小松奈々の恋愛物語。第二の主軸としてナナとハチの友情も描かれている。このような同性の友情は、少年漫画連載のラブコメではあまり描かれない。
ん〜、内容的にはそれほど新しい感じは受けませんでした。
物語が二人のナナの回想という形で描かれている点は新しいと思いました。
物語は悲劇に向かって進行しているようです。
ナナの回想があることから考えて、ナナ死亡という最悪の結末には到らないようです。
ナナとハチは仲が悪くなって、ナナは遠いところへ行ってしまった。そして連絡が取れないまま、二人とも楽しかった日々を思い返しているくらいな感じだと思います。
終わり方としては回想が現在に合流して終わるパターンと、現在に至った後、それから未来に時間が流れて終わるというパターンが考えられますが、僕は後者じゃないだろうかと思っています。悲劇で終わってしまうのは悲しすぎますからね。
やっぱり、最後はハッピーエンドでしょう。
回想という形の長所は、回想部分で現在の状況のヒントをある程度与えることで、どんな結末に至ろうとしているのかを読者に推理させることができること。それによって読者の姿勢に通常以上の主体性を要求できること。また、悲しい現在と楽しかった過去を読者が対比することで、より現在の悲劇の状態を際立たせることができることとかかなぁと思いました。
次回へ続く・・・
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