ローゼンメイデン

ローゼンメイデン 6 [DVD]

第二期が10月から始まるので、ここらで第一期のおさらいを。
第二期はトロイメント(träumend)といいます。
ローゼンメイデンのアニメ版はドイツ語が頻繁に使われていたので、
ドイツ語の辞書を調べてみましたが、このträumendという単語は載っていませんでした。
「traum」が夢、「träumen」が夢を見るという意味です。
そして〜endはドイツ語では、動詞から派生した形容詞、
例えば、leben（動詞、生きる）→lebend（形容詞、生きている）
だった？と思うので、おそらく「夢を見ている」というような意味を込めているのだと思います。
それとも、あとで出てくる固有名詞かな？

では、第一期の内容を復習してみましょう。すこし語調を変えて。
第一期は全12話。
主人公は桜田ジュン、中学二年生。姉が一人いる。両親は不在であり、その理由は明らかでない。
ジュンは引きこもりで、その理由は最初は分からないが、徐々に明らかになる。
彼は小学生の時頭が良かった。模試で全国三位をとったこともあるくらい。
周囲の期待を背負い私立中学を受験したが、不合格となり公立中学へ進学する。
プライドの高い彼は、周りを見下し、受験勉強せずに進学した人たちと親しくしようとしなかった。
そのため学校ではいつも一人でいた。
周りは彼が一人でいるのを見て話かけてくれたが、彼はまともな対応をしない。
そのうち声をかけてくれていた人たちも離れていき、実際にあったのかは分からないが、
ジュンは周りのみんなが「アイツは本当は頭が悪い」だとか「役立たずだ」と言っているように感じるようになった。周りが怖くなった。
そして、家に引きこもるようになってしまった。
引きこもるようになって彼の趣味になったのがネット通販。
怪しげな商品を注文し、届いたら一通り見て笑って、クーリングオフを利用して返品するということをして楽しんでいた。
ある日彼は、呪いの人形のネットプレゼントに当選する。
届いた手紙には「まきますか」、「まきませんか」という変な選択肢が書いてあった。
ジュンは「まきますか」に丸をつけて、手紙にある通り、机の二番目の引き出しに手紙を仕舞った。
すると次の瞬間、古ぼけたトランクが現れた。
開けてみると、西洋の人形と、ネジ巻きが入っていてた。
それは、これからジュンが長く付き合うこととなるローゼンメイデンの第五ドール「真紅」。
ジュンがそれをまくと人形は人間のように動き出した。
そして、敵（殺人人形）が現れる。
真紅はジュンに、救って欲しければ私と契約しなさいと言う。
（ここは実際は真紅が狙われているわけだから、真紅がジュンに上手く嘘をついたように僕には思えてしまいます。ジュンはミーディアムでもなく赤の他人だし、狙われる謂れはありません。）
ジュンは真紅と契約し、真紅は敵の人形を倒す。
ここまでが第1話の話です。

それから、2話で雛苺が出できて、3話で第一期通して最大の敵となる水銀灯が出てきます。
水銀灯はこれ以降しつこく真紅に戦いを挑んできます。
水銀灯は可哀想なドールです。未完成のままローゼンがいなくなってしまったため、腹部がぽっかりと抜けていて、ローゼンへの思いだけで自分を支え動かしています。
自分がジャンクでないことを証明するために、他の完成したローゼンメイデンたちを倒そうとしているのです。
12話で真紅と、自信の回復したジュンに倒されてしまいます。
4話で翠星石、8話で蒼星石がでてきます。
翠星石、蒼星石は双子の姉妹のドールで、ともに庭師をモチーフとしています。
翠星石はジョウロ、蒼星石は鋏を操ります。
雛苺、翠星石、は一旦ジュンのもとで暮らすようになるのですが、
翠星石は最終的には蒼星石のミーディアムの元で生活することになります。
詳しいキャラデータは公式サイトを参照しましょう。

第一期を通して、引きこもりのジュンが外界に出て行く過程が描かれています。
ジュンはローゼンメイデンに関わるうちに、どうしても外出しなければいけない事態に遭遇したり、逃げてばかりの自分と向き合ったりするうちに、周囲への恐怖が克服されてきて、12話の最後では自発的に散歩をするまでになります。

僕が一番好きなドールは雛苺で、
好きなシーンは第4話のジュンと雛苺がケンカして、雛苺が「戻りたいよ。巴のところに戻りたい。でも、一緒にいられないんだもん！」って言って泣きじゃくるシーンです。
辛い思いを抱え、押さえ込んでいた雛苺の姿に甚く感動してしまいました。
あんなに子どもっぽいのに、その辺は頑張っていたんだな、と。

使われている音楽がまた良いんですけど、やっぱり光宗信吉さんが作曲してました。
曲にちっちゃな雪使いシュガーや、少女革命ウテナの音楽の面影を感じていたのですが。

トロイメントは公式サイトにでかでかと水銀灯復活が掲げられていたので、水銀灯が今度はどのように関わってくるのかが楽しみですね。